世界

 満ち足りるものには、いつでも誰かの羨望が注がれているもの。
 しかし満ち足りたものにとって、そんなことはどうでもいいもの。


 何故なら、彼女はもう次を目指しているから。
 何故なら、それは失うことの始まりに過ぎないから。
 何故なら、それは新しい出発に過ぎないから。


 世界と人間は別々じゃない。
 より世界を知るべく彼女は旅立つ。
 そして世界を変えるべく、彼女は旅立つ。