新宿を歩く

 僕の地元である新宿ですが、4年住んでも行ったことがない所があったので、足を運んでみました。


 一つは新宿新都庁の南展望室。北展望室は23時ぐらいまでやっていて、かなり遅くでも見に行けるのですが、こちらは17時までしか開いていない事の方が圧倒的に多い*1
 ので、昼過ぎに行ってみたら、なぜか樺太の特集をやっていました。
 こういう、本来我々日本人の領土じゃなかった場所が如何に日本化されていったか、というのを見るのは結構好きなのですが、裏には色々な労苦があるわけであり、まして樺太なんかは今や事実上ロシア領ですからね。
 人間という生き物は領土欲でここまで強欲になれるのか、と、思ったりもします。


 そんな流れではないですが、近くの住友ビルにある平和祈念資料館にも寄ってきました。
 こうしてみると、戦争という歪みの中で、人が人として生きていくことの意味と、それを弄ぶことの意味を考えてしまいます。
 戦争=絶対悪みたいな近年の考え方は好みじゃないですが、やっぱりしないですむならそれにこした事はない−と、孫子とかクラウゼヴィッツも言ってます。
 達成することが目的ではなく、理想として掲げ続けることに意味がある、そんなこともあるのかもしれません。


 ところで何だか知りませんが、平和祈念資料館にはカップルの姿がちらほら。
 まあ、二人でいられればそれでいいのかもしれないんですけど、流石にふらっとカップルでいってみたくなるようなスポットじゃないですよね。
 若い人の考えてることは分からないと思ってしまうのは、僕が年老いたからなんでしょうか。

*1:例外的に、北展望室が締まっているときはあいている