メロン記念日コンサート2006『MEL-ON TARGET』 第四夜−総括

 ここからは総括に行きたいと思います。


 DJタイムを割り引くと時間的には1時間40分程度と決して長くはなかったわけで、かなりセットリストに入っていない定番曲も多かったというのは事実としてあります。
 例:ガルパ・赤フリ・涙の太陽 など
 ただ充実感という意味では十分以上で、「ああ、そういやなかったんだったな」と後で思い出す、といった調子でした。
 コンパクトで疾走感のある、中身の詰まったライブに。そういうコンセプトだったかと思いますね。


 このコンセプトはおそらく夏のツアーへ持ち込まれるでしょう。
 The二枚目のアルバム曲が初披露になったという意味でも、次のツアーへの扉、という意味が強いコンサートだったと思います。


 DJタイムなんかもおそらくはライブハウスの狭い空間を意識したパフォーマンスなのですが、もう少し時間は短くても良かったかなと思います。
 雰囲気としては悪くなかったんですが、分量が多すぎてダレる面もあり、安定感を欠いたと思います。


 新曲は二曲とも、軽快なロック調の仕上がり。
 音のシンプルさから見て、いつかは生バンドでという雰囲気が感じられます。
 それが現実になるならないは別にして、先の方向性を強く意識した上での曲という感じではあります。
 スタンドマイクぐらいならライブハウスのステージにも持ち込めますが、果たしてフリが出来るのかどうかは微妙なところでしょうか。


 まあメロン記念日のライブと言えばメンバーさえも口々に熱い、といいます。
 無論メロンさんに限らず、熱いライブが出来る人・グループはアイドル業界にもたくさんいる訳なのですが、『熱いライブ』が中核の商品価値として確立している点。
 ここはメロン記念日の特長であり、お客さんとステージが『熱いライブをする』というニーズにおいて相思相愛であるからこそ、幸福な時間が訪れるのでしょう。
 それをしっかり共有できることが一番の条件。
 そんな風に思います。


 それはそのタレントが好きなことが最大の条件となるアイドル業界のライブとはややずれる価値観であり、また若干客側の努力を要するのも事実なんですよね。
 その垣根をどれだけ下げて分かりやすく出来るか。
 なおかつ、自分達のコンセプトを受け入れて貰えるか。
 ハッキリとライブのコンセプトを確立する方向へ向かった今回を経て、次のツアーで多くの人にアピールできるか、が勝負となってくるでしょう。
 僕は楽観も悲観もしてません。
 ただ、自信はあると思っています。


 概して良くまとまった良いライブだっただけに、DVDにおさまらなかったのは若干残念ですが、その分を夏のライブハウスツアーにぶつけていきたいですね。
 本当に楽しくて、素敵な時間を過ごせたと思います。
 お疲れさまでした。