昭和歌謡シアター『終着駅』まとめ 柴田あゆみ編
本日は柴田あゆみ編です。
今回柴田あゆみは元歌手で現在は医師夫人の『みどり』役をしています。ちなみに旧姓/芸名は『天地みどり』です。
なお、明日は特別編の予定です。
・ステージでの見せ場はソロの『狙いうち』とゆきどんとのデュエットである『恋のフーガ』。
ソロの『狙いうち』は赤い上着と黒いパンツ+へそ出しとしっかり山本リンダコスを再現しているんですが、どちらかというと小動物系の可愛らしさだった気がします。
まあそれはそれで良いんだと思うんですけどね。ちなみに、過去シーンでは前髪抜き(境界にカチューシャ)パーマヅラを被っています。
『恋のフーガ』では赤ラメのワンピース風味衣装を着用。
回想シーンでこの上にクリームの上着を着ている姿の場末感がナイス。
・肝心の歌ですが、『狙いうち』の方はしっかり歌えていたと思います。
基本的に柴田はフェイクが映えますし、今の声だと綺麗に出来るんですよね。この曲は声質的にも合ってる部類ですし、良い配曲だったと思います。
割合生き生きやっていたのも印象的でしたが、確かに自信を持って良かったと思います。
『恋のフーガ』の方はゆきどんとデュエットなので、柴田の声の印象はそこまで強くないですね。
もっともメインを柴田が歌っているため確かに聞こえてはいるんですが。
ハモを当ててるゆきどんの方が明らかに上手いので、じっくり聞いていると慣らしてみたら評価はそこそこに留まりそうに思います。
2曲とも、『劇中のステージ』『ショーパブのショータイム』という雰囲気をしっかり掴めてましたし、これからステージングを続けていく上でも良いステップになったと思いますね。
・見せ場1は現代編での登場シーン。
メガネを掛けてチェックの服を着て、ハンドバッグをもって、いかにもセレブな登場。
「あたし、結婚したんです。・・・お医者様と。」
ヲタ的にはなかなか厳しそうな発言でしっかり掴みを取った後は、
「歌なんてあんな当たり外れの激しい仕事・・・」
と更にヲタを苦笑させる発言。いかにも柴田らしくてとっても素敵でした。
回を重ねる毎にここの演技が色の深みを増していったのは立派だったと思います。
・見せ場2は回想中のシーン。
ゆきどん演じる相方とのケンカに始まり、高賀さん演じるバイトの大泉さんに対してリップクリームを塗りながら横柄に対応する姿、ヒロイン当てのオーディション合格通知をビリビリに破く姿・・・・
など、全編見せ場たっぷりですし、この人物が背負っている影の部分をしっかり出せていたと思います。
個人的には、柴田本人の発案であるらしいリップ塗りのシーンのふてぶてしさがオススメ。
ま、なかなか手紙が破けなくて悶着したりもしましたが。
・後半戦の最後には、ダンスシーンもあります。衣装のまま踊るのですが、それなり以上にキレの良い、コンパクトな動きが出来ていたと思います。
何かツッコミたいとしても言わないで下さい。。。
それは言っちゃいけないセリフです。。。
・とまあこんな感じの柴田でした。なかなか出番も多く、やり応えのある舞台だったようです。
本人が最後の舞台挨拶で発言していましたが、柴田にとって『誇り』に思える仕事になったようで、何よりだと思いますね。
来月のライブ、そしてこれからの日々に、生かしていってほしいと思います。
・個人的に、
現代→過去の早着替えの時猛ダッシュしていく柴田*1、
ダンスシーンに映る前にイスやコップを片づけている柴田は印象に残りました。
まあみんなやっていることとはいえ、何か似合うなって思うんです。
*1:石原さんも走ってますが