村田めぐみ出演舞台 Freedom〜女達の維新史〜

・千秋楽を見に行ってきました。
 ちなみに入場時にパンフレットが貰え、配役などの解説が書いてあります。
 値段にすればそこまで大げさなものではないと思うのですが、こういう心遣いは非常に嬉しいですね。
 当たり前、といえばそうなのかもしれません。
 でもア(ryさんだったらこれの代金で数千円持っていきますからね・・・('A`)
 いつもながら、僕らってすごい異常な世界に生きてるんだなって思います。


 ちなみにこの日は大谷さんとアヤカさんがいらしていたそうですが、僕は見かけてません。
 なお大谷さんは二回目で、泣いて帰ったというのは先日の日記にあるとおり。


・ストーリーは京都・島原の遊郭である「桔梗屋」を舞台に色々な事があって歴史が進んでいく、というような話です。
 おおまかなラインはほとんどこれだけ。休憩を挟んで二部構成×三幕=6本構成の軽い連続ドラマシリーズみたいな雰囲気でした。


・全体的なことですが、時代劇とは言いますけど、実際には「時代劇風の現代劇」ぐらいがちょうどよさそうでな雰囲気でした。
 はたけさんの担当なさった劇版音楽もそれらしいギターギンギンの音で、かなりはっちゃけた雰囲気がありました。
 勿論所作指導などはあったわけですが、脚本の方は明らかに現代劇風味なので、歴史物として時代劇として見に行くとかなり肩透かしを食らって帰る羽目になったかもしれません。


・全体に一部は人物紹介とそれを見せるためのドタバタ喜劇という印象が強かったです。
 二部はそれが大体終わり、落ち着いて丁寧に小ネタや伏線を挟みつつ、薩長同盟から明治維新に至るまでの幕を見せていく感じでした。
 総合してみると目の粗い部分は多々ありますが まあまあ面白く抜けられたかなと思います。
 全体に歴史上の人物はかなりアレンジされてましたね。
 その辺りは厳しくつっこんで直させると劇その物が死んでしまうので、賛否は論じないでおきます。


・村田さんは高杉晋作の愛妾おうの役でした。
 最初の花魁道中で物凄い盛り上げて、その後の扱いはかなり地味だったように思います。もう少し二部の出番で見せ場があっても、という感じ。
 しかしながらこの話の中で、花魁の皆さんは我々がイメージする「芸者」としてより普通に「女性」として書かれる傾向が強かったとも思うんですよね。
 結局花魁としての見せ場=印象の強さという意味では村田さんが一番で、他を寄せ付けない艶やかな魅力を放っていらしたと思います。
 見せ場の花魁道中、良くまああんな高下駄で転けずに魅せられると思いましたね。それは確かに練習の賜ではあると思いますが、脱帽でした。
 出てきた瞬間泣いた大谷さんの気持ちも分かります。


・あつこさんは近藤勇の相方深雪大夫役です。
 これがストーリー上異様に美味しいところばかり押さえて行くんですよね。一部でも二部でもそれは変わらないところでした。
 出番その物はそう多くはないのですが、毎回がっちりここ一発を押さえていくので強く印象に残ります。
 あつこ先生、相変わらずクオリティ高すぎです。
 無論本人の演技も輝いてました。


・終演後に何故か歌のステージがあります。
 はたけさんが作られた曲だけあり、例によって間奏といえばギターソロ、なんですが、


 うはwww本人登場wwwおkwww


 ちなみに出演は30日だけ、ということだったのですが、複数見ていた方があまり多くないのか、ざわつきみたいなのがなかったのは寂しい所でした・・・
 まあ事前に日記で予告してらしたようなのでそれもあるのかもしれません。


 僕個人としては6年ぶりに生はたけギターが聞けて非常に満足でした。やっぱりこれですよ。(*゚∀゚)=3


・総合してみると、演劇としてもなかなか楽しめて、面白かったと思いますね。
 たまにはこういう現場も実になる物です。